[アップデート] Amazon RDS for SQL Server のプロビジョンド IOPS SSO (io2) でストレージサイズを 64 TiB まで、IOPS を 256,000 まで割り当て可能になりました

[アップデート] Amazon RDS for SQL Server のプロビジョンド IOPS SSO (io2) でストレージサイズを 64 TiB まで、IOPS を 256,000 まで割り当て可能になりました

Clock Icon2024.06.22

いわさです。

Amazon RDS で高い I/O 性能が必要になる場合、ストレージタイプにプロビジョンド IOPS SSD (io2) を選択することが出来ます。
その io2 ではストレージサイズとプロビジョンド IOPS を指定するのですが、従来は全データベースのうち SQL Server のみ割り当て可能なストレージサイズや IOPS が少ない状態でした。

これが今朝のアップデートで他のデータベースエンジンと同様のストレージサイズ、プロビジョンド IOPS が指定出来るようになりました。

ストレージサイズがこれまで 16 TiB が上限だったものが 64 TiB まで、プロビジョンド IOPS はこれまで 64,000 が上限だったものが 256,000 まで割り当てることが出来るようになりました。

基本的には指定出来るようになったというだけではあるのですが、アップデートアナウンスには記載されていないいくつかの注意点がありましたのでそのあたりも含めて少し紹介したいと思います。

ストレージ割り当て / プロビジョンド IOPS を指定するだけ

設定方法ですが、RDS インスタンスの新規作成・変更時にストレージタイプで「プロビジョンド IOPS SSD (io2)」を指定し、ストレージ割り当てとプリビジョン℃ IOPS に数値を指定するだけです。

ちなみに無条件でプロビジョンド IOPS は最大値まで割り当てられるわけではなく、ストレージサイズの割り当て量に応じて変わります。
今回の最大値である 256,000 IOPS まで指定する場合は最低 256 GiB の指定が必要です。

一部のインスタンスクラスでは 256,000 IOPS まで指定できないようだ

今回の拡張された最大値ですが、SQL Server の場合は m5、m6i、r5、r6i、z1d などの場合に指定が可能のようです。
x1e や t3 などを指定した場合は、ストレージサイズにかかわらず次のように 32,000 IOPS までしか指定が出来ませんでした。

io2 サイズが 16 TiB を超えている状態で他のストレージタイプに戻す場合はサイズ変更が必要

他のデータベースエンジンと異なり、今回 SQL Server でサイズと IOPS 上限が拡張されたのは io2 のみとなっています。
そのため、他のストレージタイプの上限である 16 TiB を超えた状態の io2 ストレージのストレージタイプを変更しようとした場合、エラーが発生します。

17000 GiB まで割り当てた SQL Server インスタンスを変更します。

汎用 SSD (gp3) に変更しようとした際に次のようにエラーとなりました。

gp2、gp3、または io1 に戻す場合は、データサイズを 16 TiB 未満に減らしてから、ボリューム タイプの変更を行う必要があります。

さいごに

本実は Amazon RDS for SQL Server のプロビジョンド IOPS SSO (io2) でストレージサイズを 64 TiB まで、IOPS を 256,000 まで割り当て可能になったので試してみました。

SQL Server でかつ高い I/O 性能が要求されるワークロードの場合で、拡張が必要だった方には嬉しいアップデートではないでしょうか。
拡張にあたっていくつか前提条件や制約がありますので、そのあたりを気をつけながら検討してみてください。

Share this article

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.